豊島区の子宮頸がん予防ワクチンへの対応について 〜第3回定例会一般質問から No.1〜

2013年10月5日 02時19分 | カテゴリー: 活動報告

 豊島区は、がん対策推進条例に基づき、2011年3月に豊島区がん対策推進計画を策定しています.その中で、重点的に取り組む課題として、

1.がん検診の推進 2.児童生徒へのがんに関する教育 3.喫煙による健康被害の予防

4.子宮頸がん予防ワクチン接種率の向上 5,がん地域医療連携の推進

をかかげています。

 子宮頸ガン予防ワクチンについては、 今年6月14日に、厚生労働省が接種の積極的な勧奨とならないよう留意することを勧告している状態にもかかわらず、豊島区がん対策推進計画において接種率の向上を重点課題の一つとしていることは、いかがなものかと区長の考えを問いました。

 区側からの答弁は、厚生労働省の通知に基づき一時的に積極的勧奨を控えているが、接種自体を中止したわけではなく、希望される方には、有効性とリスクを十分理解していいただいたうえで、実施している。厚生労働省の調査結果が出た段階で、がん対策推進計画の修正の必要性を判断するとのことでした。

 次に、8月末には、東京都市長会からは、厚生労働大臣あてに、ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種に関する要請文が提出されており、特別区長会においてもぜひ、厚生労働省あてに要請を行って欲しいと区長の考えを聞きました。

 区長からは、6月14日の通知以降、豊島区において、区民および医療機関等の関係機関に対して広報や周知を行い、相談体制を整え保護者などの混乱は回避されていること、既に国では調査と情報提供に着手していることなどから、要請を働きかける考えはないとのことでした。

  豊島区教育委員会に対しては、独自に作成している「がんに関する教育プログラム」の中で、子宮頸ガン予防ワクチンに関しては、豊島区では積極的にすすめているという記述があることを指摘し、現在、子宮頸がん予防ワクチンに関してどのような指導をしているのかを教育長に尋ねました。

 教育長からの答弁は、7月の校長会と副校長会で子宮頸がんを含めた予防ワクチンの接種については、保護者と十分に相談し、医療機関で有効性とリスクを聞いた上で接種の可否を決めること、予防接種については、一定の割合で副反応のあることの2点を子ども達に指導するよう周知したとのこと。10月から各小中学校で、がんに関する授業が本格的に始まることから、体育・学校保健部会の教員や養護教諭に同様の指導を徹底するとのことでした。

 現在のところ、豊島区内においては、副反応と思われる報告はないとのこと、また、文部科学省が夏行った調査でも学校生活に支障があった例もないと報告を受けていますが、予防接種というのは、副作用はまぬがれないものであり、特に子宮頸ガン予防ワクチンは、認可から定期接種化までの期間が短く、副反応であるかどうかの判断とその対応体制が十分でない状態であることも訴えました。

  このように私は、9月25日に行った一般質問で、現在、積極的な勧奨が中止されている子宮頸がん予防ワクチンに関して、区民に十分に情報が伝わるようにと努めてべきであると主張しました。が、10月1日に豊島区から20歳と28歳の子宮頸がん検診未受信者3376名に検診の再勧奨を進めるお知らせの中に、子宮頸がん啓発パンフレット“Dear you”が含まれていました。このパンフレットには、子宮頸がんのこと、子宮頸がん検診のこと、そして子宮頸がん予防ワクチンにも触れており、そのページには“あなたから、まず打ちましょう!という文言が

 

ありました。これは、積極的な勧奨にあたります。この啓発パンフレットは、子宮頸がん予防ワクチンの一つであるサーバリックスを製造・販売しているジャパンワクチン株式会社と、グラクソ・スミスクライン株式会社が6月1日に発行したものです。厚生労働省が積極的な勧奨の中止を出した6月14日より前のパンフレットを中味を十分にチェックせずに豊島区が発送してしまったことは、遺憾でしかありません。予防接種の担当課とがん検診の担当課が別であるという、役所の縦割り行政がここにもあらわれました。しかし、同じフロアの中で十分に子宮頸がんワクチンの問題について共有されていなかったということになります。私も強く抗議しましたが、このパンフを受け取った方からもメールで問い合わせがあったようです。すぐにお詫びの手紙と厚生労働省が発行している“現在、子宮頸がん予防ワクチンの接種を積極的におすすめしていません。”の文書http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/pdf/kankoku_h25_6_02.pdfを該当者全員に配布するとのことです。区民の命、健康に係る所管には、もっと危機感を持って仕事をしてもらいたいと強く願います。

 区議会議員として、ますます、目を皿のようにして、行政をチェックする必要があることを痛感しています。