子どもの命を守ろう

2013年9月2日 00時29分 | カテゴリー: 活動報告

 この、簡潔で明快なメッセージは、8月27日に開催された豊島区民講演会のタイトルです。主催は、豊島区と子ども虐待防止日本一周マラソン応援団。

 元宮崎県職員で子どもの虐待防止を呼びかけるために、日本一周マラソンを行っている甲斐英幸さんの講演と子ども虐待問題に関するトークセッション、マラソン応援団のタイガーマスクBANDのミニコンサートの3部構成でした。 甲斐さんがマラソンで日本中にメッセージとして伝えたいのは、『チャイルドファーストな社会の実現』です。

 トークセッションで、日本子ども虐待全国ネットワーク理事で医師の山田富士子さんからは、虐待の実数の実態がつかめていないのではとの指摘がありました。厚生労働省と文部科学省の統計が共有化されていないとのことです。いじめもそうですが、数の多い少ないを問題にするのでなく、正確な数字、実態を明らかにし、現実に対応することこそが優先されるべきです。これこそが 『チャイルドファーストな社会の実現』です。

 豊島区では、23区でも先駆けて「子どもの権利条例」ができています。山田氏からは、早くできてはいてもそのあとはどうなの?と鋭い指摘がありましたが、豊島区の東部子ども家庭支援センターで、子育ての相談ができる電話をフリーダイヤル0120-618-471で受ける体制になっています。

 タイガーマスクBANDの音楽を通じて、チャイルドファーストを伝えようとするミニコンサートに登場したのは、4人のお子さんを持つ木山裕作氏。そのボーカルの美しさ。“home”はじめ、お父さんの愛情がたっぷりでした。

 会場では、子どもの虐待を防ぐには、寄り添う大人が必要だと繰り返しメッセージが送られました。

  8月31日には、毎年、東京弁護士会が子どもたちと一緒につくるお芝居「もがれた翼パート20」を北区赤羽会館に、生活者ネットの代理人仲間と観に行きました。タイトルは、「虹がかかるまでー本当は、いじめは嫌なんだ」中学校を舞台に、仲がよかったはずの女子二人が、ちょっとしたことですれちがいがはじまってしまう。そんな時、周囲の大人の態度が関係を余計に複雑にしていってしまうのです。いじめはなくならないかもしれないけれど、みんながなくなるはずだと思い続けることが必要という言葉が印象的でした。  

 虐待やいじめは、簡単に子どもの命を危うくしてしまいます。

 「子どもの命を守ろう。」当たり前のようで、使い古された言葉もありますが、これからの社会を担っていく子どもたち。一人ひとりの子どもの生命を大事にしていくのは、今生きる大人の責務です。

 「子どもの命を守ろう。」この視点に立てば、社会のさまざまな複雑な案件の片付くのでないでしょうか。たとえば、子どもの命を守る為に、原発は必要でしょうか。

  来年2014年9月 名古屋で第20回ISPCAN子ども虐待防止世界会議が開催されます。

 世界中で、チャイルドファーストな社会の実現が望まれます。