子どもを救えるいじめ対策

2013年4月10日 12時17分 | カテゴリー: 活動報告

 いじめでわが子を失った保護者の方たちが中心となって、他人を思いやる「やさしい心」(ジェントルハート)がいじめのない社会を実現すると活動しているNPO法人ジェントルハートプロジェクトが主催した「子どもを救えるいじめ対策」参議院議員会館院内集会に参加しました。

尾木ママも参加した院内集会「子どもを救えるいじめ対策」

  わが子を亡くされた当事者の方たちの話には、胸がつまります。いじめが起きたあと親でさえ真相を聞く事の難しさ、学校という組織の中にうまれる隠蔽体質、事故報告書では原因をはっきり特定させずに、その後の対策がとれていないとの報告がありました。「指導死」という言葉をご存知ですか。「指導」という名のもと、先生にしかられたり、体罰を受けたりしたのをきっかけに命を絶つことを「指導死」として、「生徒指導」について考えてもらうきっかけにしてもらいたいと名付けられたそうです。ジェントルハートプロジェクトでは、いじめの定義を「心と体への暴力」と定義しています。

 この集会に出席した教育評論家尾木直樹氏は、「日本ほど子どもの命を守らない国はない」と断言されていました。文部科学省が学校現場でのいじめを1984年に認めて以来、約30年もの間、何もやってこなかった。そして、厳罰主義や道徳教育では、いじめはなくならない。と。

 集会では、学校内部に、いじめの予防及び、いじめが発生した時の対応ができる組織体制の確立が必要であるとして、「いじめ解決の為の提言」が発表されました。

1。学校内部での予防教育などのプログラムの徹底

2。教師のいじめ対応のスキルアップ。

3.調査フォーマットの確立と情報の共有による可視化及び中立性の担保。

  折しも、現国会でも議員立法で「いじめ対策推進基本法案」の成立が準備されているそうです。集会には、さまざまな党から国会議員が参加していましたが、党間の意見調整に時間がかかりそうな雰囲気でした。今日(4/10)の国会衆議院予算委員会でも討議されました。子どもは毎日学校生活を送っています。いじめに対して急場しのぎの厳罰主義や道徳教育に頼るのではなく、子どもたちの精神面へのケアも含めた子どもの立場に立った法案の成立を望みます。

  法律の施行を待たなくても、自治体独自でできることもあります。豊島区議会では、2013年第一回定例会の初日に、「虐待と暴力ののないまちづくり宣言」を全会一致で採択しました。私は、男女共同参画審議会で大人社会での虐待と暴力は、子ども社会へのいじめにもつながるのではないかと意見しました。虐待、暴力の連鎖を断ち切るためにも、大人が毅然とした態度が重要だと考えます。

豊島区「虐待と暴力のないまちづくり宣言」

 また、区の2013年度予算では、いじめ防止対策のためのアンケートhyperQ-Uテストを小5〜中3までの全生徒におこないいじめを予防する対策をすすめます。いじめがあるかないかの直接的なアンケートでなく、日常の学校生活の状況が分析できるアンケートです。予算委員会では、このテスの有効な活用をするためにも、先生方の研修が必要ではないかと要望しました。

いじめ予防のためのアンケート「hyper Q-Uテスト」

  いじめに関して見え隠れする隠蔽体質の根深さは、他のさまざまな課題に共通します。原発問題も同じような背景があると思います。尾木直樹氏は、一人一人の先生方は、良い人だし一生懸命なのに組織となるとダメになってしまうと言っていました。これを打破するためにも、まずは徹底した情報公開が大変重要だと考えています。