豊島区の待機児童対策

2013年3月31日 01時02分 | カテゴリー: 活動報告

改築されたしいのみ保育園

 3月15日、豊島区は「豊島区待機児童対策緊急プラン」を発表しました。3月29日には、区長自らが「これからの豊島区の児童福祉」について語る会も開かれました。これは、3月に入って、杉並区から始まった認可保育園に入れなかった人たちの行政異議申し立ての動きを豊島区としても見過ごすことができなくなったからです。

 豊島区において、4月からの保育所への入所申請をしていて、認可保育所に入れなかった人は465名で、現在、認証保育所、保育ママ等他の保育施設等を利用するように調整をして最終的にいずれもの保育施設に入れない待機児童数は1年前の129名より150名ぐらい増えてしまいそうな状況です。

 そこで、豊島区は、「待機児童対策緊急プラン」を策定し、今回の定例会において予算特別委員会で審議、可決した2013年度予算案に、直ちに補正を加える追加議案が上程し、区議会は5日間の会期を延長し審議、可決されました。会期延長の理由は、昨年末の政界交代で、国の予算が固まらなかった事もありますが、当初予算と補正予算が同じ定例会で議案になることは非常に珍しいことです。

 この豊島区の「待機児童対策緊急プラン」は、2010年度から始めている30億円の保育計画事業費に加えて、2013年度6億円、14年度に4億円、合計10億円を追加し、受け入れ枠をこれから2年間で420人増やすというものです。国が定める全国一律の基準である認可保育所の需要は大きいですが、豊島区は何しろ日本一の人口密度で十分な土地の確保が厳しい状況です。今回の緊急対策では、認証保育所の誘致、施設型保育ママの整備、臨時保育所整備、スマート保育施設の設置等と、保育料の助成をしていきます。

 豊島区の素早い対応は評価できるのですが、ハード面の充実とともに、ソフト面、保育の質も保たれなくてはならないと考えています。これは、昨年秋の決算特別委員会や今回の予算特別委員会でも繰り返し指摘してきています。現在、保育の現場には、非常勤職員、臨時職員が多くなっています。そして、非常勤職員、臨時職員の研修、人事管理は、現場に任せきりの状態です。今回の緊急対策で、正規職員でなく保育に携わる人がまた増えていく事になるでしょう。正規職員でなければ良い保育ができないとは考えませんが、いかなる立場の職員であっても子どもにとっては同じです。保育の質は保障されるべきです。将来を担う子どもたちです。幼少期の保育という二度とない時期をハード面をだけでなくソフト面の充実も望まれます。

区長が伝える 区長に聞く 区長と考える〜これからの豊島区・豊島区の児童福祉〜

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